TOP>ゴキブリ駆除の豆知識>第1回 「害虫ゴキブリについて」 |
第1回 「害虫ゴキブリについて」 |
1.ゴキブリの歴史 |
|
ゴキブリの語源は、「御器」に「かぶリ」つく、食器類に果集まるというゴキブリの習性からきている。
日本では、明治22年(1889年)に中等教科書の中で使用されたのが、我が国最初である。
ゴキブリの名が日本全体に広く普及したのは、戦後、急激な産業発展と共に、食・住環境の変化に伴い、その被害が社会問題化してきた昭和30年代から、マスコミや専門家が使い始めて広まったと思われる。
ゴキブリは約2億5000万年前より生息していたと言われており、我々人類よりはるか以前より地球上に現れていたことは有名な話である。日本在来種のヤマトゴキブリの誕生は約1000年前とされており、また、チャバネゴキブリは江戸時代(約300年前)に日本に侵入、定着したようである。 |
|
2.ゴキブリの種類 |
|
昆虫類、別名アブラムシ。世界中では約3000〜4000種。
このうち人に接するのは1%といわれている。 |
|
1) |
●チャバネゴキブリ |
|
|
褐黄色で体長10mm前後。世界中どこにもいる最も一般的なもの。
別名スチームバッタ。
病院・クリーニング屋・パン屋・レストランのスチームやそのパイフの近く、特に料理飲食業・旅館・ホテル・レストラン等の熱発生源の近くによく集まる。 |
|
2) |
●クロゴキブリ |
|
|
濃茶褐色で大きい。中胸背面が淡色。関西・九州方面に多く、最近は関東にも分布している。倉庫・民家等に多い。 |
|
3) |
●ヤマトゴキブリ |
|
|
日本の特産。濃茶褐色で大きくクロゴキブリによく似ている。
中胸背面に淡色部がない。主に関東・東北に多く、倉庫・民家に居つく。 |
|
4) |
●ワモンゴキブリ |
|
|
濃茶褐色で大きい。胸の背中の部分に黄白色の九い輪紋がある。南九州に多く、他地区には少ない。 |
項目 |
産卵 |
卵期間 |
幼虫期間* |
チャバネ
ゴキブリ |
34〜42粒
5回位 |
21〜28日 |
1〜3ヶ月 |
クロ
ゴキブリ |
22〜28粒
20回位 |
31〜47日 |
4〜8ヶ月 |
ヤマト
ゴキブリ |
14〜19粒
40回位 |
30日位 |
4〜12ヶ月 |
ワモン
ゴキブリ |
13〜18粒 |
32〜41日 |
7〜9ヶ月 |
項目 |
脱皮回数 |
生殖 |
成虫の寿命 |
チャバネ
ゴキブリ |
6回 |
羽化後10日位で産卵 |
オス90日
メス164.6日 |
クロ
ゴキブリ |
8回 |
羽化後17日位で産卵 |
オス207日
メス197 日 |
ヤマト
ゴキブリ |
9回 |
羽化11日位で産卵
処女生殖できる |
オス124日
メス178.7日 |
ワモン
ゴキブリ |
10回 |
羽化後7〜14日位で産卵 |
200〜700日 |
*幼虫と成虫の違いは、成虫になると羽が生えてくる。 |
|
3.ゴキブリの害 |
|
|
● |
腹部の臭腺から独特の悪臭を出す。 |
|
● |
病原菌の伝播をする。 |
|
|
糞便や喀痰・腐敗物を食べ、その脚で人間の食物・食器にたかる。
特に赤痢・チフス・ポリオ・結核・サルモネラ・大腸菌・アレルギー抗原等要注意。 |
|
● |
寄生虫卵の媒介 |
|
|
人糞・動物糞を食べるので、これらに含まれている寄生中卵をも食べ
てしまい、やがてゴキブリは自分の糞と一緒に食物・食器等に排泄、人へ媒介する。 |
|
● |
ハエよりもはるかに危険 |
|
|
ハエに比べて体形が大きく、菌を摂取する機会や量が多い。
口器や消化器の大きさからいっても、寄生虫卵を楽に通過排泄する。
脱糞する場所が食器棚の中・食品の上・流しの上など、ハエよリ始末 が悪い。 |
|
|
ゴキブリの糞・・・ゴマ粒をこぼしたように、黒くブツブツしたもの。 |
|